平成31年度第1学期始業式を行いました!
1学期始業式 式辞
私は、この4月から校長となりました、高橋雅彦です。昨年度まで教頭でした。今日は、新たな学年のスタートにあたって、コミュニケーションについて、私の普段思っていることをお伝えしたいと思います。
『自分と全く同じ人は他にいない』
他の人とのコミュニケーションにおいて、すべての人が自分と同じような人ばかりなら、お互い分かり合うことも簡単でしょう。
しかし、みんな違うのですから、分かり合うことは簡単ではない。ということは、理解しあえないことが起こった時、相手を非難しても仕方がありませんし、自分を責めても仕方がありません。どちらも悪くない。そういう風になっているのです。みんな違うのですから。少し大げさかもしれませんが、分かり合えること、というのはめったに起こらない「奇跡」のようなものです。しかし、新たにクラスメートとなった人と、わかりあうために、あきらめず、できることをやりましょう。
それは、言葉を大切にする、言葉を磨く、ということです。自分の気持ちや考えを伝えるのは言葉です。言葉の使い方を学び続けてください。国語の授業だけでなく、会話している相手の使う言葉、小説やテレビドラマの登場人物の使っている言葉等々、よりより表現を見つけ自分のものにしてください。
あれこれ努力してやっと少しだけわかりあえるのが人間です。ましてや、ラインやツイッターなどいわゆるSNSで使う短い言葉では、人の気持ちが正しく伝わらないことのほうが多いでしょう。大切な自分の気持ちは短い文字ではなく、直接会った時に、丁寧に伝えてください。
相手の言葉を受け止める側も、相手の言っていることを正しく理解しようとする態度をもちましょう。同じ懐風館高校の生徒なのですから。ちゃんと聞いてもらっている安心感が伝える側に力を与え、わかる言葉を生みます。
新しく出会った人、緊張しますよね、ちょっとこわいですよね。ほぼそうです。
うまく伝わらなくても落ち込まないで。新しく出会った人の言葉は、少々下手でも、対話をしながら、理解しようと努力して。この新年度は、自分と違う人たちを理解し、今まで知らなかった感じ方や考えに出会ってほしいと思います。
以上で、1学期始業式の式辞を終わります。