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第１１回入学式を挙行いたしました！

　入学式　式辞

　歴史遺産が数多く点在し、豊かな自然に恵まれた、ここ近つ飛鳥の地に、暖かな春の日差しが降り注ぎ、みなさんを迎えてくれました。

　さきほど、大阪府立懐風館高等学校第１１期生として、入学を許可いたしました２３０名の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。教職員を代表しまして、心よりお祝い申し上げます。

　また、本日入学式を挙行いたしましたところ、大阪府教育庁ご代表、PTA役員の皆様方、そして保護者の皆様方には、ご多用にもかかわらずご臨席賜りましたことに、高壇からではございますが、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。

　さて新入生の皆さん、あらためて合格おめでとうございます。

　皆さんは、高校生という、人生における新たな一歩を踏み出しました。今の皆さんの心には、新生活に対する期待と不安、そして何よりもこれからの学校生活をよいものにしたいという意思を持っていることと思います。

　そんな皆さんに、ここで本校の校訓を紹介し、これからの学校生活をどのように送るかをさらに考えてもらいたいと思います。

　校訓とは、その学校が大切にしている精神です。本校の校訓は短い二つの言葉で表されています。一つは「高志貢献」、もう一つは「俱学俱進」です。

　「高志貢献」とは「志を高くし、人のため社会のために尽くす」ということです。生徒の皆さんには高い志を持ち、社会に貢献する人になって欲しいという願いです。

　この「志」という言葉は、目標という意味で使われることもありますが、「目標」よりも深い意味を持った言葉です。例えば、私は将来大学に進学したい、という時の大学進学は目標ですが、「志」とは言いません。「志」とは、自分はどんな人間になりたいのか、というようなもっと広く、大きな目標です。

　「俱学俱進」は「共に学び、共に進歩・成長する」ということです。ともにというのは、一緒に同じ教室で勉強するというよりは、他の生徒・友人から学ぶこと、互いに学びあうことです。今の自分にはない優れたものを持っている人を見習って、自分もそのようになろう、と努力すること。逆に自分の言動がほかの人の刺激となる、あるいは模範となる。そうしてみんながお互いから、周りの様々な人から学び、人間的に成長していく、そういうことだと私は思っています。

　「高志貢献」。高い志を持ってください。あなたはどんな人になりたいですか。

　「俱学俱進」。周りの人から学び、周りの人に教え、ともに成長していきましょう。

　高校は、なりたい自分を自分で決めて、互いに学びあいながら、生徒の皆さんが成長していく場です。

　うまくいかない時には先生に助けを求めてください。皆さんの成長を教職員一同精一杯ささえていきます。

　最後になりましたが、学校での教育活動には、保護者の皆様をはじめ関係の皆様のご理解・ご協力がなければ十分な成果を上げることはできません。今後とも本校へのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

　以上をもちまして、入学式の式辞といたします。

平成三十一年四月八日

　　　　　　　　　　　大阪府立懐風館高等学校長　高橋雅彦